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ソラマメの栽培記録(地植え)<2021年秋〜2022年春>

公開日 2021年10月10日
更新日 2023年4月22日

概要

ソラマメを種から育ててみることにした。
この時期はホームセンターに行けば苗も売っているのだが、種から育ててみたい。

種まき

購入したのは「一寸そら豆」

「一寸そら豆」トーホクのたね

袋から種をとりだすと11粒入っていた。塗料を塗ったような緑色をしている。

袋の裏側に「チウラム種子粉衣1回処理」と書いてある。
調べてみると、苗立枯病などを防ぐ殺菌と、 ハトやカラスの忌避にもなっているらしい。
それでこんな種の色をしてたんだ。

今回はいきなり地植えではなく、ポットに苗を作ってから地植えにする予定。

2021年10月10日 種まき

タネの植え方は、種の黒い部分を下にして、少し上を出すぐらいがいいようだ。
こんな感じで2粒づつポットに植えた。

土は余ってた元肥入り培養土を使用している。
種まき時では、種から芽を出すとき種の養分が使用されるが、苗が育ち始め肥料切れが懸念されるときは必要な元肥を加えておくといいらしい。

2021年10月20日 10日経過

種まきから10日後の様子。
芽が少しでて伸びてきているものもある。かわいい。

10日経過 発芽の状況

種まきから2~3日で青い皮が割れて白い部分が見えてきていた。この白い部分がふたばになって出てくるかと思ったら、違った。白い部分はそのままで本葉が伸びてきたみたい。

2021年10月23日 13日経過

種まきしてから13日が経過しました。順調に芽が伸びてきている。一番手前のやつ、口から芽を出してるみたいでおもしろい。 しかし、よく観察してみると豆の白い部分がかじられている。

地表に出ている部分すべて被害にあってました。どうやら粘液痕があることから、ナメクジにかじられていたようです。

ナメクジ対策はこちら

2021年10月31日 植え付け

2つは日当たりの良いスペースに植え付け。

2021年11月4日

茎がフニャフニャと柔らかい感じ。伸びても弱そうなら支柱を立てることにする。

2022年1月10日

弱々しかった苗も枝が増え、茎もだんだん太くなってきた。

2022年1月30日
2022年2月25日 花が咲く

花が咲いた。ソラマメの花は初めて見る。色が薄紫でなかなかきれい。

花芽。同じ箇所から複数咲く。

2022年3月7日 経過

よく育っている。花も開花しているものが増えてきた。

2022年3月7日撮影 ソラマメ

ソラマメのアブラムシ退治

2022年4月5日 花と実

一箇所(一つの節)に4〜6つぐらい花がつくようだ。これがしばらくして、しおれていき、黒くなってくる。このあたりで、受粉ができていないものは、ぽろりと花が落ちてしまう。
受粉ができて雌しべが膨らんでいるものはそのままのこる。

だいたい4〜6のうち実ができるのは0〜2つといったところだ。これが正しいのかはわからないが。

受粉自体は、虫などの必要とせず自家受粉ということだが、花をさわると結構ポロポロと落ちてしまうので不安になる。ちなみに花の下側に黒い2つの花びらがあるが、これを下に引き下げると、雄しべと雌しべがぴょこんと飛び出してむき出しになる。

花を分解してみた。雄しべと雌しべは袋状のところに隠されているみたいだ。
これだけ守られている構造だと、ハチやチョウなど入り込めなさそうだ。

2022年4月18日 実が大きくなってきた。

実ができていたものは、日に日に大きくなってきているような感じがする。収穫時期も近いだろう。

2022年4月18日撮影
2022年4月30日 収穫

この時期には収穫できそうなものが出てきました。基本的には一つのさやに豆3つですが、中には1つや2つといったものもあります。

反省・まとめ

気になる点は

  • たくさん花がついたが、実際収穫した量は少ない
  • 種まき時の虫被害(ナメクジ・ダンゴムシ)
  • 成長期の虫被害(ヨトウムシ・アブラムシ・ウリハムシ)
  • 益虫(ヒラタアブ)
  • 土の追加
たくさん花がついたが、実際収穫した量は少ない

出てくる枝を放っておいたので栄養が分散した可能性があります。だいたい6〜8本ぐらいの脇枝が適切なので、そうしたほうが良かっと思う。

種まき時の虫被害(ナメクジ・ダンゴムシ)

種は少し地面から出して植えていたらその部分をナメクジに食われていることがありました。また、ダンゴムシも脇芽などをかじっていたようです。ナメクジとダンゴムシは薬で対処するのがいいです。

成長期の虫被害(ヨトウムシ・アブラムシ・ウリハムシ)

ヨトウガはできるだけ卵を産み付けられてるところを見つけて駆除していた。ただ、春には産み付けられた卵から幼虫が孵化してしまい、大量に発生していたので農薬で対処した。葉っぱの裏に大量に卵を植え付けるので裏側までチェックしておきたい。発見が遅れると葉っぱがなくなっていくので日頃の観察は注意深くすべき。

ヨトウガの卵
ヨトウガの幼虫 孵化して間もないのでまだ集まっている

使用したヨトウガ幼虫対策の農薬

アブラムシの対策は株を植え込むときはオルトラン粒状を使用した。しかし春先に枝先の柔らかいところや実に大量に発生していることがあった。これは「粘着くん」で対応した。粘着くんはほぼ澱粉糊のようなものなので安全。これは使いやすかったです。直接アブラムシに液体がかからないと効果がないので生き残ったアブラムシから繁殖をくりかえすので定期的に散布すると随分居なくなりました。

使用したアブラムシ対策の薬「粘着くん」

ウリハムシはちょっと見ればかわいいのだが、葉の表面をかじっていく。よく円形に白くなっているがそれはウリハムシの仕業です。結構増えていくようなので見つけたら手で捕殺。

害虫は以上のような虫がほとんどでした。対処が遅れると結構な被害になりそう。毎日の観察と早めの対処で問題ないと思います。

益虫(ヒラタアブなど)

ヒラタアブの幼虫は一見鳥のフンのようで動いてますから害虫の様に見えました。アブラムシを食べてくれる益虫です。他にもナナホシテントウの幼虫もアブラムシを食べてくれます。時々見かけていましたが結構素早く移動します。

土の追加

脇芽が増えて、6~8本に整理した時に土を追加して株を安定させるのがいいです。

以上、基本的には栽培は難しくはないと思うので、また来シーズン収量アップを目指して栽培しようと思います。

プロフィール

WEB制作、福岡の自営業者。家庭菜園・園芸は趣味でやっております。家庭菜園はトライアル・アンド・エラーの繰り返しで、勉強しています。

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