私の栽培している地域は九州の北部(日本海側)になります。一般的には中間地(温暖地)の区分で暖地よりも少し涼しい地域です。家庭菜園でプランターでよつぼしを育てています。
イチゴに適した配合の培養土。ホームセンターや園芸店でだいたい売ってます。
当然栽培に適した保水性・保肥力・排水性で配合していある。土の配合を自分でやるのが難しい場合はこれが無難でしょう。ただ、単価は割高になってきます。
イチゴ専用の培養土でなくても野菜用などで販売しているものでも使用できます。ただ、元肥入りが多いので肥料過多にならないように注意しましょう。
よくネットや書籍で紹介されているのは、赤玉土:腐葉土:ピートモス=6:3:1の配合です。
イチゴ用土の最適な土壌酸度はpH5.5〜6.5なので、ピートモスはpH調整済みのものがいいかと思います。無調整ピートモスに消石灰などを混ぜてphを上げる方法もあるようですが、難しいかと思います。
またピートモスなしの場合、赤玉土:腐葉土=7:3もしくは6:4でもよく使用されています。
赤玉土、腐葉土やイチゴ専用培養土は園芸店やホームセンターなどで容易に手に入ります。
培養土に元肥が入っていない場合は元肥を施します。
元肥はイチゴ専用の肥料を使うのが無難かと思います。この元肥を規定量だけ混ぜ込みます。イチゴは肥料が必要以上に強いと生理障害が起こりやすいです。
花ごころ イチゴの肥料
肥料を使用する場合は、直接根や株に触れないようにするなど、説明がありますのでよく読んで使用しましょう。
9月〜10月に購入したポット苗を植え付けます。
イチゴ一株に必要な土は3〜4Lぐらいなので一株だと7号の鉢、プランターの場合は65型で3株が目安です。スリット鉢6号だと2.5L、スリット鉢7号だと4.3Lぐらいです。
一株あたりの土の量を少なくすると、夏場などは水切れが早くなります。
6号の鉢で栽培したことはありますが、株が旺盛に育ってくると油断していると水切れを起こして、ふんにゃりとしおれます。しおれたときは急いで水をやれば復活はしますが、この状態は株にとってストレスがかかっています。
植え付け1ヶ月後(10月下旬〜11月上旬)に追肥をします。
12月に入って寒くなってくると土の温度を保つため敷き藁を敷きます。敷き藁はその他、泥はねの防止・果実が土につかないようにする・乾燥防止など効果があります。
寒くなってくると葉が濃い緑→黄色・赤に変化してきて、サイズも小さくなってきます。また、温かい時期には枝が立っていたけど、ロゼッタ状(地にベタッと這いつくばるよう)になります。これがイチゴの冬越し体制です。
また、冬の寒さに当たると株には花芽分化が起こります。これが来年花になって出てきます。
土が乾いているのを確認して、水やりをします。毎日はないでしょう。また、午後や遅い時間に水やりをして水が残っていると、夜間冷え込んだときに氷つくと株が傷んでしまいます。なので、水やりが必要な場合は、午前中温かい時間帯にやりましょう。
10月以降であったも花がついていることがあります。氷点下になると雌しべは枯れてしまいますが、そうでなければ冬でも収穫はできます。確実に収穫したい場合は保温が必要です。
ランナーも伸びてくるものがあると思います。これは無駄に栄養を使わないようにするため、カットします。子苗をとるためには、来年6月以降にランナーを残します。
2月下旬〜3月上旬に追肥をします。
温度が上がってきて日差しを浴びると、著しく成長をします。今までとは違い大きな葉が立って伸びてきます。また、収穫ができるものも出てきます。
暖かくなると土が乾きがちになるので毎日水をあげます。ただ、土が湿っている場合はやらないほうがいいです。乾いているのを確認してから水やりをします。
3月ごろから収量が増えてくるでしょう。このころに実が虫や鳥に食べられてしまうことがあると思います。鳥は防鳥ネットなどで対策をしたほうがいいでしょう。鳥に狙われている場合は確実に食べられたり持っていかれます。ダンゴムシやナメクジにかじられている場合は、農薬で対策するのがいいです。
7月になると収穫が落ち着くと思います。6月下旬ぐらいからランナーは伸ばしておいて、子株を取る準備をします。子株がでてきたら、元肥の入っていない土を入れたポットなどで受けます。親株に近いところから太郎…次郎…三郎といいますが、できるだけ親株から遠いほうがウイルスなどを引き継ぎにくいとされています。
ナメクジは葉や実を食べます。ダンゴムシは通常枯れ葉など食べて分解者として重要な働きがありますが、餌が豊富だと結構増えてしまいます。ダンゴムシが増えると葉や実などかじっていきます。専用の駆除剤があるのでそれで対処できます。
葉の裏などにいます。古い葉にはたくさんついていることが多いです。手でとってしまってもいいですが、「粘着くん」を使うといいでしょう。でんぷんのりのような成分で、アブラムシを窒息させます。安全なものです。
別名スリップスと呼ばれて株から汁を吸っています。体長は1mm以下と小さいですが目で見えます。見つけるのは難しいかもしれませんが花を触っていると細長い虫が逃げていくことがあります。商業用の大量の栽培では農薬など使用されていますが、一般的には手には入りますが、使いきれなかったりして扱いが難しいともいます。
一般家庭ではオススメは「虫ペタッと粘着シート(青)」という文字通り粘着シートで、株の近くに置いておくと虫がベタベタのシートにくっついて駆除できます。これを試してみてはいかがでしょうか。
ハダニがいると葉の表面に小さく赤くポツポツと見えます。大量に発生すると蜘蛛の糸のようなものが葉にまとわりついてきます。ダニと名を冠していますが蜘蛛の一種です。
対処は農薬もありますが、葉に霧吹きで水を吹きながら洗い落とすとか、水の勢いで弾き飛ばすと結構駆除できます。セロハンテープなど粘着力の弱いものでペタペタくっつけてとってもいいです。
プロフィール
WEB制作、福岡の自営業者。家庭菜園・園芸は趣味でやっております。家庭菜園はトライアル・アンド・エラーの繰り返しで、勉強しています。